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絵本を読むことについて(真剣)

2019.06.28

絵本インスタアカウントを気が向いた時にあげています。
自分の楽しみの為に始めたアカウントでしたが、まー、続かない。原因はひとつ。寝落ちです。
こどもより先に寝てしまう。読みながら寝てしまう。仰向けに寝転んで腕を伸ばして本を持って読み聞かせているので、読みながら寝ちゃうと顔の上に本が落ちてくる。
もう何度こどもの顔面に本を直撃させたことでしょう。申し訳ない。
そして今、なるべく日々記録して行きたいと思う理由は、長男が年長になって、随分自分で本が読めるようになってきたからです。
長男の誕生とともに始まった、この寝る前の読み聞かせの時間は、言葉の通り、至福の時間です。こどもと一緒に物語の世界を体感し、ぬくもりを感じながら夢を見たり一緒に震えたり、最終的に抱き合って眠るのは、もう、こんな幸せな時間を誰にも渡したくない!今日一日、この時間のためにがんばったんだ!というほど、幸せな時間です。
でもそんな時間も、永遠には続きません。
いつまで一緒に本を読んでくれるだろうか。抱き合って眠ってくれなくてもいい、せめてその手前まででもいい!もうちょっと一緒に読んでくれ!と恥ずかしげもなくしがみつきたくなるほど、かけがえのない時間です。

私は仕事柄、こどもに絵本を読んであげる機会がよくあります。
こどもたちの聞く姿勢や、集中力で、今日のこどもたちのコンディション、あー休み明けでがやがやしてるなーとか、あー、この話はあまりおもしろくないんだなー、とか、すごい食いついてるなーとか、よくわかります。読んでいる最中にちゃちゃを入れてくる子もよくいますが、そういう子はよく話を聞いてくれている証拠なので、こちらのコントロールの範囲内で拾ったり流したり。全く違う話題を振ってくる子もいるのですが、そういう子は意外とあとあとになって話が怖くて居心地が悪かったということがわかったり。どんな反応にしても、彼らはとても正直です。そして、たまに、ああ、この子は本に親しむ体験が少ないのかなぁという子を見かけることもあります。

逆に、この子たちすごい!絵本を読ませる天才たち!という体験も最近ありました。

へえーすごいんだね
きたやまようこ
偕成社

年少さんの生活発表会の題材を探していた時、先生が「この本、みんな大好きなんですよー」と提案してくださった「へえー すごいんだね」。
勉強不足ながら知りませんでした、あかたろう。ひとつ読んでみようかと、えんげきあそびの時に読んでみました。
まず、「さあ、今日はこのおはなしを読もうかね」と本を出した瞬間「ヨッ!待ってましたー!」とは言わないけど、それに似た「わーい!!大好き!!読むー!!」
に始まる大歓迎ぶり。読む人間の気持ちをまず随分アゲてくれます。
そして常に前のめりで目をらんらん輝かせて、途中程よく「ぼくはピンクが好きー!」とか「わたしは鬼にはなりたくない!」とか自由な発言はあるもののさほど引きずらず。
要所要所で「へえー、すごいんだね」というキメ台詞が繰り返されるのですが、その度ごとに声をそろえて「へえー、すごいんだねっ!!!!」と、一緒に言ってくれるという、
みんなのあかたろうワールドが既に完成されていて、読む者を唸らせるほどでした。決定!もうこれにしよう、生活発表会!!!

絵本を読むことに慣れているということは、こういうことだな、と感心しました。想像の世界、集中の世界に一瞬で入っていける、そしてその世界を一緒に聞いている人がいればその友達とともに、共有しあえる。それって、この時期特有の、ある一定の年齢を越えると体験できない、かけがえのない大冒険だと思います。それにはやはり、慣れが必要で、どれだけこの子たちのために大人がページをめくったかだと思います。
字を覚えるのにいいだとか、読書習慣が身につくだとか、「何かの役に立つ」ために読んであげるのもいいですが、今しかないこの貴重な、心も頭もやわらかな土のようなこどもたちの心に、日々種を撒き、水をやり、光をあててる気分になって、一緒に大冒険にくりだしたらいいのではないかなあと心底思っています。