REPERTOIRE

岩手の森でえんげきあそび

2022.10.14

10月10日、岩手県釜石市にて森のえんげきあそびを開催しました。
あいにくの大雨(横殴り)で野外での開催は諦めて、室内での開催となりました。

今回集まってくれたのは小学校3年生〜6年生のこどもたちと、そのご家族。
高学年ともなるとここをこうしたいんだけど、こうやったらできるかな?これをこうしたらこうなったんだけど、次はこうしたらうまくいくかな?
など、彼らの個性もあいまって、自分でどんどん発想して、方法も考えて突き進んでいく感じでおもしろいものがたくさんできました。
デモであかずきんを上演して、お話に出てくるキャラクターの中から好きなものを作ってもいいし、自分でオリジナルで作っても良いよ〜、となげかけたら、オオカミが大量生産されていました。
いろんなタイプのオオカミに、なぜかお布団を作ってあげる、という優しさよ。。。

途中、人形づくりに苦心して、作業がなかなか進められず気持ちが折れそうになった子も。
こういう時、こうしたら良い対処法、なんてものは存在しないと思うので、私は私なりの態度でその子と正面から向き合うしかないと思うのだけど、お母さんや、一緒に会を開催してくださった主催の方の向き合い方には尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。
声をかけすぎ、導き過ぎることはしたくない。
手を出しすぎることもしたくない。
だけど助けを求めているのは確か。
必要な手助けを過不足なく行いたいけど、本人の気持ちの波やムラもあり。。。
寄り添う。気持ちを受け止めて、ただ寄り添う。
私にはそんな風に見えて、その姿はとても印象的でした。
最終的に彼女はあかずきんの人形を完成させて帰ったのですが、
帰宅後写真をよく見てみると赤い頭巾に黄色い服を着せていて、上演用の人形と同じ色を使っていて、良く観察してくれていたんだなぁと、胸が熱くなったのでした。

ワークショップの最後にできればちょっとした上演ができればいいなぁと思っていたら、ノリノリで「やりたーい!」っていう子がいてくれたので、救われました。他の子が作った人形も取り入れて即興でお話しを作ってくれて、、、紛れもない天才でした。

ワークショップが終わった後、片付け終わった頃に急に晴れてきて、それまで雨で良く見えなかった外を見てみると、目の前には川が流れ、山が聳え、ヤギやらニワトリやらうさぎやら猫やら犬やら、、、の向こうに馬!そう、馬!
無理を言って乗せていただきました。ありがとうございました。
腰骨を立てて、馬に揺られて、川の流れる音を聴きながら、風に吹かれて、、、ここには全部あるなぁ。としみじみ感じ入りました。

参加者のみなさま、大変お世話になった三陸駒舎の黍原さんご家族。ありがとうございました!

詳細な写真をギャラリーに追加してあります。
そちらもご覧ください。